管理職に必要なリスク管理能力

異動先や転勤先がIT部門で、未経験のままプロジェクトを任されるということもあるでしょう。未経験でIT系のプロジェクトを任された場合、まず把握すべきはリスクです。管理職としてプロジェクトを任される立場となったら、素早く情報収集を行い、プロジェクトスタート時には起こり得るリスクを把握しておく必要があります。

プロジェクトを運営していくにあたり、スケジュール管理、リスク管理、コスト管理など様々なマネジメントを行う必要があり、その中でもリスク管理はスケジュールにもコストにも影響が大きい項目です。未知のリスクが発生した場合、スケジュールの遅れや、本来不要だったはずの工数が発生するなど影響が出てきます。

未経験者がリスクを把握するには、現場とのコミュニケーションが必要です。現場のエンジニアには、いくつものプロジェクトを引き受けてきたエキスパートがいます。遠慮なく相談して、プロジェクトスタート前のリスクの洗い出しとその対応を予め決めておくことで、トラブル時に最小限の被害で止めることが可能です。また、起こり得るリスクを事前に把握できていることで、啓蒙および未然防止にもなります。

一番怖いのは未知のトラブルであり、未経験者の場合はそのほとんどが未知であるはずです。管理者ではなく、現場のエンジニアとして参画する場合も同じことで、リスク管理表があるかどうかを確認してみましょう。プロジェクトリーダーがリスク管理できているかがわかるはずです。